聖書

裁きの胸当て・宝石とシンボル

イスラエルの12部族にはそれぞれを表す宝石が決まっていました。そして、大祭司が儀式の際に身につける『エフォド(エポデ)』と呼ばれる衣装の上から、『さばきの胸掛』と呼ばれるものを着用しました。

頭から被って着用する前掛けのようなもので、そこには決まった配置で宝石が縫い付けられていました。

モーセと契約の箱と大祭司   イスラエル人がエジ方との居住した期間は430年と書かれています。(出エジプト記12:40)430年が過ぎたその時に脱出しました。 ...

12個の宝石

12個の宝石が12の部族と対応していましたが、その順序に関して生まれた順とする説が一般的な見方ですが、そうではないとする学者もいます。

一列目の宝石、2列目の宝石、という指示があり、ヘブライ語が右から左へ読むスクリプト文字であることから、おそらく向かって右から始まり上から下へ進むであろうということでこのようにしました。

宝石に関しては現代とは違う解釈が成り立つため色々な解釈があります。

アイキャッチ

上のイメージ図で右側に記載したイラストは各部族を表すアイキャッチ的なものになります。アイキャッチはシンボルマークとして使われるモチーフとなりましたがそれぞれ聖書の中の言葉に由来しています。(以下はヤコブの臨終の際の言葉からの抜粋です)

ヤコブは息子たちを呼んで言った。

ルベン あなたは私の長男、私の活力、私の生殖力が初めに生み出したもの。秀でた威厳と秀でた力があった。 だが荒れ狂う水のように奔放なため、秀でることはない。父のベッドに上がったからだ。あの時,あなたは私のベッドを汚した。そこに上がったのだ。

シメオンとレビは兄弟。武器を用いて暴力を振るう。私が彼らの仲間になることがありませんように。私が彼らの集いに加わりませんように。彼らは怒りに任せて人を殺し,雄牛の膝のけんを切って楽しんだからだ。 彼らのひどい怒りと激しい憤りは,災いを受けよ。彼らをヤコブの中に追い散らし,イスラエルの中に散らそう。

ユダ、兄弟たちはあなたを称賛する。あなたの手は敵の首を押さえる。あなたの父の子たちはあなたの前でひれ伏す。 9ユダはライオンの子。ユダあなたは必ず獲物の所から立ち上がる。ライオンのように身をかがめ,身を伸ばした。ライオンを誰があえて起こすだろうか。 王笏はユダから離れず司令官のつえも足の間から離れない。ついにシロが来てあらゆる民が彼に従う。彼はロバをブドウの木に,子ロバを立派なブドウの木につなぎ,衣服をぶどう酒で,服をブドウの果汁で洗う。 彼の目はぶどう酒によって赤く,彼の歯はミルクによって白い。

ゼブルンは海辺に、が止まる岸辺に住む。遠い側はシドンの方に向く。

イッサカルは骨太なロバ,2つの荷物*の間で身を伏せる。

ダンはイスラエルの1部族として民を裁く。 ダンは道端の蛇,道沿いの角蛇となれ。馬のかかとをかんで乗り手を後ろへ落とすのだ。

ガドは略奪隊に襲われる。だが、彼らのかかとに襲い掛かる。

アシェルのパンは豊かになる。彼は王にふさわしい食事を出す。

ナフタリはすらりとした雌鹿。優美な言葉を話す。

ヨセフは実を結ぶ木の枝,泉のそばで実を結ぶ木の枝。その木の枝は塀を越えて伸びる。

ベニヤミンオオカミのようにかみ裂く。朝には獲物を食い,晩には奪った物を分ける。

エフライムの部族のレシェム石という名前の石は何を指すのか不明ですが、オパールという説があり写真はオパールの原石を載せています。

ヨセフを含めたヨセフの子供、マナセとエフライムからなる部族は一角獣で表されることもあります。

また、2本の角の雄牛で表すこともあります。

そして、金の鎖がつけられそれぞれの石には各部族の名前がほられていて、心臓の辺りにはウリムとトンミムを入れています。

ウリムとトンミムがどのような形状のものなのか、聖書には記載がありませんが、神託を伺う際のくじのようなものでした。

現代の聖書では原語『レエーム』という言葉が9回出てきます。一角獣の部分が『野牛』と訳されています。

民数記 23:22; 24:8 申命記 33:17 ヨブ 39:9,10

詩編 22:21; 29:6; 92:10 イザヤ 34:7

ヘブライ語からギリシャ語に訳される際に、(70人訳聖書・セプトゥアギンタ訳)ヘブライ語の「レ・エム」(רְאֵם, rěēm, 野牛)という単語に「モノケロース」(μονόκερως, monokerõs, 一角獣)「一角獣」という訳語を当てました。

他の訳では、『さい』や『バッファロー』と訳しているものもあります。

ジェームズ王欽定訳などの翻訳は一角獣について述べられています。

しかし、ヘブライ語聖書のダニエル書8:3、4で、額に立派な一本の角を持った生き物が登場していました。しかしこれも現代は『野牛』と訳されています。

黙示録の宝石

黙示録21章14節では城壁に12の土台があって12市との12の名前が書かれている。とあって、さばきの胸当て同様にそれぞれの名が書かれています。

一つ目の土台から順に、碧玉、サファイヤ、瑪瑙、緑玉、しま瑪瑙、赤瑪瑙、カンラン石、緑柱石、黄玉石、翡翠、青玉、紫水晶となっています。

12の門があって真珠でできています。

先ほども述べたように、宝石名は現代のものと必ずしも一致しません。例えば、ルビーなど赤い石はラテン語で赤を意味するルベウス(rybeus)が語源となっており、どの赤い意思を意味するか判断が難しいところです。