ヤコブ

ヤコブという人のこと ー1ー

イスラエルの12支族  ヘブライ人 ヘブライ人というのは他の民族から見たときの呼び名で、自らはイスラエル人、イスラエルの民と名乗っていました。 そ...

この記事を読むとこんなことがわかります

ヤコブの生涯の始まり、出生児のエピソードを説明しています。

ヤコブ考察

旧約聖書の中にヤコブという人が出てきますが、のちにイスラエルという名前になります。

ヤコブはイサクとリベカの子供です。そして、双子の兄エサウがいました。

ヤコブはイサクとリベカの子供

ヤコブには双子の兄 エサウという兄弟がいた

ヤコブ出生時のエピソード

創世記25章20節で40歳でイサクが結婚したことが述べられています。創世記25章26節で、その20年後イサクが60歳の時にエサウとヤコブが誕生したと書かれています。

ちなみにイサクは180歳まで生きたことが述べられています。

リベカの胎内で争う二人

リベカは妊娠中、胎内でもがく双子に大変苦しんだようです。

創世記25章22節では神に対してなぜこんなに苦しいのかこんな目にあってどうして生きていなくてはならないのか?と尋ねます。

イサクと同様にリベカも若くはありませんでしたから、妊娠するだけでも大変だったはずです。さらに胎内では双子がもがいています。夫イサクが子孫を残さなくてはならないこともわかっていたはずですから、なぜこんなに苦しいのに子供を産まなくてはならないのか?そう思ったとしても無理はないと思われます。

神は、二つの国民が胎内にある。兄が弟に仕えることになると答えます。

兄が弟に仕えるようになると聞かされる

当時の慣習では、年長者にに年少者が仕えることが普通でしたからリベカはきっと驚いたのではないでしょうか。

ヤコブ出生の時

いよいよ出産ですが、母親の胎から先に出てきたのがエサウで全身が赤く、毛でできた服を着ているようだったと書かれています。

赤くて毛で覆われた兄 

エサウ(毛深いという意味)

次に出てきた弟は、エサウのカカトを掴んでいたと書かれています。創世記25章26節

カカトを掴んで出てきた弟

ヤコブ(カカトを捉える者という意味)


母リベカは、ラバンの妹でした(後にラバンにはレアとラケルが生まれリベカの息子のヤコブと結婚します)


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兄 エサウ

父イサクのお気に入りの兄

兄のエサウは狩をする人に成長しました。腕のいい狩人で、エサウが仕留めてくる獲物が美味しい食事となり、父イサクはとても喜び兄のエサウを愛していました。

とがめのない人ヤコブ

一方、母のリベカは天幕で過ごすことが好きなヤコブの方を愛しました。

天幕とは移動式の神殿のことです

ヤコブはヘブライ語でターム とがめの無い人と描写されていてこの言葉は他にはヨブ記のヨブに対して使われています。

天幕で過ごすことが好きで穏やかだったから母はヤコブをいっそう愛したという見方もできますが、出産時に兄が弟に仕えるようになるという、予言がありますので、ヤコブが重要な人物になるということを、母は悟っていたのでしょう。

とがめの無い人 ヤコブ

長男の権利

当時の慣習は、一家の相続権は長子にあります。つまり、この場合はエサウが調子の権利を持っています。

ですから、イサクも長男であるエサウを愛していたのかもしれません。

イサクの家系の長子の権利

イサクは神から、あなたの子孫を天の星のように、地の砂のように増やす。あなたの子孫によって全ての諸国民は祝福を受けると、約束されています。

ですから、長子はこの神の約束を引き継ぐという大変誉ある権利を手にするのです。

ヤコブが長子の権利を手にしたエピソード

ある日、ヤコブが赤い煮込み料理(レンズ豆の煮込み)を作っているところに、エサウが狩から疲れて帰って来ました。

エサウはその赤いものを少し食べさせて欲しいと言います。

そこでヤコブは食べる前にまず長男としての権利を売ってください。と頼みます。

エサウは長男の権利など何になるのだ!?と言って調子の権利を弟に譲るという誓いをたてます。

エサウは長男の権利を

たった一度の食事と引き換えにしてしまう

これはヤコブが狡猾に長男の権利を奪い取ったということでしょうか?

ヤコブはアブラハムの孫で(15歳くらいまで天幕で一緒住んでいたと書かれています)したから創世記22章15節から述べられているアブラハムの家系が大切なことをよく知っていたはずですし、母親が神から言われたことも聞いていたはずです。

へブライ12章16節で 神聖な物事の価値を認識しない人 エサウと述べられて一度の食事と引き換えに長男の権利を手放したと書かれています。

父イサクから祝福を受ける

祝福するとは、聖なるものとするとか宣するなどの意味があります。

神はアブラハムによって地上の全ての民が祝福されると約束しています。

創世記27章では、目がほとんど見えなくなくなったイサクと二人の息子そして妻リベカのエピソードが書かれています。

イサクが死ぬ前にエサウに狩に行って私の好きな料理を作って持って来てくれたらエサウのために神に祝福を願い出ようと言います。

イサクは愛するエサウに

狩に行って料理を持ってくるなら

祝福すると言います

リベカはその様子を見ていました。

そして、エサウが狩に行ったのを見てヤコブに家畜の中の最上に物で私が料理を作るのであなたはその料理を父に持っていき祝福を受けてください。と提案します。

さらに、父親がヤコブだと見破らないように、両手と首筋に小山羊の皮をつけリベカの作った料理を持っていきます。

リベカは

弟のヤコブが祝福されるように取り計らう

ヤコブは名前を尋ねられると、私はあなたの長子エサウですと名乗り、ヤコブからの祝福を受けることに成功しました。

ちょうどヤコブが祝福を得た後、兄のエサウが料理を持って父のもとへやって来ますが、手遅れでした。

エサウは祝福されず、ヤコブに殺意を抱きま

そのことで、エサウはヤコブを憎むようになって父の喪の期間が終わったらヤコブを殺そうと計画します。

母親のリベカはエサウの考えを知り、ヤコブを自分の兄ラバンのところへ逃げるようヤコブに言います。

一方、エサウは40歳で自ら一夫多妻の結婚をします。相手は神に使えるものではなく、異教徒でヒッタイト人の娘二人でした。

そして、その娘たちのことで、イサクとリベカは大変苦悩したことが述べられています。

エサウはヒッタイト人の女性たちと結婚しましたが、そのことでイサクとリベカは苦悩しました。

リベカはヤコブまでが、ヒッタイト人の娘と結婚しないか心配です。とイサクに訴えます。イサクもそれに同意して、結婚相手はラバンの娘たちの中から選ぶように告げて、ラバンの元へ向かわせます。創世記28章

イサクは今度は自分の意思でヤコブを祝福し

ラバンのところへ送り出します

イサクは神はアブラハムの祝福をあなたに与えるだろうと言って、長男の権利を軽はずみに手放したり、異教の女性を妻としたりしたりした兄ではなく、正当な後継者としての権利がヤコブにあることが神の意思であることを確信したのでしょう。

このことから、何かヤコブが偽装したというよりは、ヤコブの行動が正しかったということが言えるのでは無いだろうかと思います。